| 山小屋の予約 |  |
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一昨年から大学時代の友人と「夏合宿」と称し、夏山登山を行っております。今から半世紀も前の事ですが、中央大学ワンダーフォーゲル部に在籍していた仲間との山行です。私が４年生だった時の２年生Ｔさんと、１年生だったＭさんの３人です。一昨年は北海道日高山地の幌尻岳、昨年は南アルプスの塩見岳に行きました。今年は北アルプスの黒部川源流を目指そうと話しておりました。折立から入山し太郎平経由で黒部川源流にある薬師沢小屋に１日目は宿泊。２日目は雲ノ平から水晶岳・鷲羽岳を越えて三俣山荘に宿泊。３日目は黒部五郎岳を越えて太郎平小屋に宿泊。そして４日目に折立に下山と言うコースで考えていました。 この３つの山小屋ですが、太郎平小屋と三俣山荘は見た事があります。太郎平小屋は２０１２年と２０１６年に、折立からテントを担いで登って来たので小屋は見ています。三俣山荘に関してはもうだいぶ前の事になりますが、１９８１年に裏銀座縦走をした時にテントで泊まっています。裏銀座と言うのは北アルプスの代表的な縦走コースで、烏帽子岳から槍ヶ岳に向かう中級者向けコースです。ちなみに表銀座と言うのは、燕岳から槍ヶ岳に向かう初心者向けの入門コースです。まあ直近の状況を知るために、まずはネットで山小屋の状況を確認します。北アルプスなどの人気の山小屋はホームページを持っていますので、便利になった物ですね。
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山小屋のホームページを見てまず気が付いたのは、利用するには事前の予約が必要だと言う事でした。去年行った南アルプスの塩見岳の時には、三伏峠にある三伏峠小屋に２泊したのですが、こちらも事前に予約はしておりました。でも収容人数が１５０名と言う大きな小屋にも関わらず、実際に利用していたのは３０名程度でした。ですのであまり気にはしていなかったのですが、何と薬師沢小屋と三俣山荘は７月から９月は満室となっておりました。予約はしていても実際に来るかどうかは判りませんが、予約が必要だと言う所に予約無しで行く訳にも行きません。１０月に延期するか、行く山かコースを変更するかしかありません。 まず１０月に延期すると言う事ですと、下手すりゃ雪に見舞われる事もあるので却下。他の山に替えると言う選択肢もありますが、同じ北アルプスだと他も同じ事が予想されます。幸いな事に太郎平小屋は予約が取れそうだったので、ここに３泊して薬師岳と黒部五郎岳をピストンする事にしました。太郎平小屋の宿泊料金は素泊まりが８０００円で、朝夕２食付きが１３０００円です。朝夕２食が５０００円と言うのは高い気もしますが、何と言っても暖かな食事を作ってくれるのは嬉しいので２食付きにしました。この太郎平小屋は収容人数が１５０名と大きな小屋で、薬師岳に行くにはもう少し上の薬師岳山荘に泊まる人が多いので、少しは予約が取り易かったのかも知れません。
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それにしても最近の山小屋は事前予約制が定着している様です。確かに部屋数だとか収容人数に限りは有りますし、食事だとかの材料の用意を考えれば予約が必要なのは判ります。でも私の様に古い登山者からすると、山小屋と言うのは観光地のホテルとは訳が違います。テント泊では無く山小屋に泊まるつもりの登山客が、山小屋から宿泊を拒否されたらどうなるでしょうか。ですのでかつては予約など関係無く来た登山客は受け入れると言うのが一般的だったと思います。しかし「Ｗｉｔｈコロナ」の時期を経て、考え方が変わって行ったんでしょう。Ｙａｍａｔａｎの登場なども大きいんでしょう。まあちゃんと予約して、快適な山小屋生活を送りたいものですね。
それにしても北アルプスの山小屋の予約が、こんなに取り辛いとは知りませんでした。 |
