☆☆☆☆

　志賀倫成が副編集長を務める「週刊春潮」は、コロナワクチンの危険性について大きく報道していた。２０２０年１月に国内で１例目となる感染者が確認された新型コロナだったが、翌２０２１年２月に日本でもファイザー製のワクチンが承認されていた。そのワクチンに対して不安が指摘され、マスコミは一斉に反ワクチンの動きを見せていた。そんな中で友人が勤務する医療機関を襲撃した反ワクチン団体の代表者が、病院の薬品保管庫の中で殺害されていた。

　「週刊春潮」副編集長の志賀の登場と言う事だと、「夜がどれほど暗くても」の続編と言う事なのでしょうか。まあ話の繋がりはほとんどありませんので、前作を読んでいなくても全く大丈夫です。どうしても前作と較べてしまうのですが、前作は報道のあり方の問題が前面に出ていました。本作はコロナ禍と言う異常な状況の中での、報道の問題が描かれます。週刊誌は売れなくては意味がないので、売る為にはなんだってやる。今回に関して言えば国がワクチン接種を進めているから、マスコミとしては反ワクチンで足並みを揃えると言う事です。コロナ禍と言うと今から５年程前の事でしかありません。ですので当時のマスコミ等の狂騒はよく覚えています。ここで描かれている様な、反ワクチンと言う論調はそれ程無かった様に思えるのですが。さて志賀と共に描かれるのは、志賀の古くからの友人で医師の伊達です。当然の様に伊達からしてみたら、反ワクチンを訴える志賀とは相反する立場です。志賀達の週刊誌報道に対して、伊達はかなり辛辣に批判を行います。ここら辺は気持ちがいいですね。でも伊達の勤務する病院が反ワクチン派の団体から襲われ、その団体のリーダーが病院内で亡くなります。ミステリーとしてはこちらが本筋なのでしょうが、コロナ禍と言う異常な状況の中でのマスコミと医師と言う立場の違いが一番の読み処でしょうか。

☆☆

　親からのネグレクトにより児童養護施設で育った栢原蒼空（かしはら・あお）は、自分を捨てた両親に復讐する事を生きがいにしてきた。しかし母は自殺し父は行方不明で自暴自棄になっていたが、母の心を壊した真宵己代子（まよい・みよこ）の存在を知った。一方昭和１８年生まれの己代子は、死後孫娘に角膜を移植した事から、孫娘の体を乗っ取って生きて来た。しかし火災によって孫娘の体が激しく損傷してしまい、寄生先を蒼空に乗り換えなおも生き続けようとしていた。

　真宵己代子と言う事で、「真宵の母」の続編と言う事なんでしょう。前作はかなりブラックな印象、と言うか不気味な雰囲気に満ち溢れていました。でも本作は何処かコミカルな感じもしてしまいます。「栢原蒼空と真宵己代子の同棲生活も半年になろうとしている。」と言っても二人は恋人同士でも何でもありません。栢原蒼空の体内に真宵己代子と言う赤の他人が入り込んでいるのです。真宵己代子は以前は孫の和香菜の身体を乗っ取っていましたが、和香菜の母が娘と無理心中をはかった事から栢原蒼空の身体に入ってきてしまったんです（前作のネタバレになってしまっていますね）。でも己代子からすると和香菜と違って、蒼空の身体は自由に操れません。乗っ取った身体が子供と大人の違いがあるからなんでしょうか。己代子は自由に操れる身体を欲しがり、蒼空は己代子に出て行って貰いたい。ここで二人の思惑が一致します。そんな中で二人はリアナと言う一人の少女に出会います。まあほとんどホラー作品とは思えない話が続きます。そしてラストには大きなどんでん返しが待っていました。この最後の３行を書きたいためにこの作品作ったのかなと思ってしまいました。

☆☆☆

�@　「黒猫とカフェ・ド・ポム」　．．．　喫茶店で雇ってもらいに花さんを訪ねて行ったら、そこには黒い着物を着たイケメンがいた。
�A　「三毛猫とコーヒーアマレット」　．．．　客としてやってきた若い男も猫で、飼い主にストーカーが現れて逃げてきたと言う。
�B　「ロシアンブルーとブラックコーヒー」　．．．　亡くなった夫が可愛がっていた猫が、餌を食べないので病気になったのではと。
�C　「始まりの終わりとマシュマロ・コーヒー」　．．．　「くろき」を猫カフェに改造する事に、それにしてもポウの飼い主は誰だったのか。

　川越市の賃貸アパートで暮す間下胡桃は、勤めていた出版社からのリストラに遭った。なかなか次の勤め先も決まらずお金も乏しくなっていたある日、川越氷川神社にお参りに行きました。仕事が見つかりますようにと言うお願いをするために。その帰り道、川の中州に置かれたダンボール箱の中に、一匹の黒い猫がいるのを見つけます。雨が降り始める中、何とか猫を助けようと川に入った胡桃。ずぶ濡れになって黒猫を抱いている胡桃に、７０歳近い老婦人が話し掛けてきました。彼女は喫茶店を営んでおり、胡桃と猫をお店に誘います。その店で「店長募集（住み込み可）」と言う貼り紙を見つけます。まあそんな事があって胡桃はこの喫茶店で働く事になったのですが、店長は皮で拾った黒猫のポウ。さらに店で働く事になるのは三毛猫のまげ太、ロシアンブルーのユーリ。この３匹の猫は人間の姿になる事も出来ますし、胡桃は猫の言葉を話せると言うちょっと風変わりな設定です。わがままな王子さま系のポウ、可愛い癒し系のめが太、ぶっきらぼうなワイルド系のユーリ。起きる事件もたいした話では無いし、コーヒーに纏わる蘊蓄も薄いのですが、３匹の猫と胡桃の噛み合わない話が面白いでしょうか。

☆☆☆

　マレーシアのインターナショナルスクールの同級生だった、重成、聡也、梨愛、夏澄、雛乃の５人。皆日本で職に就いていたが、付き合いは続いていた。重成がウガンダに赴任する事が決まった為、葉山にある聡也の別荘で送別会を兼ねて旧交を温めていた。バーベキューも終り各自部屋で休んでいたが、雛乃が頭から大量の血を流した状態で死んでいる事が判った。梨愛が「私が殺したの」と告げた事から、彼女は警察に連行されていってしまった。

　マレーシアで子供時代を過ごした５人の男女、重成、聡也、夏澄、梨愛、雛乃。出会ってから２０年以上付き合いがあった５人は、聡也の別荘で久し振りに５人で会います。しかし一人は殺人の被害者に、もう一人は殺人事件の犯人になってしまいます。弁護士が残った３人に事情を聞く形で物語は進みます。この様な展開は同じ作者による、「愚行録」が思い出されます。さてこの物語はファイダニットなのでしょうか、それとも真犯人は別にいる何て事はないんでしょうか。弁護士と言うからには殺人を犯したとされる、梨愛の弁護士のはずですよね。真っ先に話を聞くのは梨愛のはずなのに、そこは描かれないんでしょうか。子供時代を海外で過ごしたと言う事が、何らかの伏線になっているんでしょうか。まあそんないろいろな事を思いながら読み進みます。５人の中の微妙な関係が判ったり、それぞれの性格が細かく描写されたり、人によって物の見方が変わったり。重成、聡也、夏澄への聞き取りが２回行われた後、いよいよ梨愛の話になります。それでも両親の関係だとか、同性カップルの娘の話とかで、一体殺人事件は何だったのか。真相と言うか事件の動機は最後の３行で描かれているのですが、これを受け入れるって難しいと思います。伏線となる出来事は、結構印象的だったのですが。読み応えがある作品だっただけに、ちょっと残念な気がしました。

☆☆☆

　稲城市にある高級会員制ゴルフ場の雑木林で、女性の腐乱死体が発見された。死因は胸を刺された事による物だったが、死体は大きく損壊されていた。頭部は鈍器のような物で激しく殴られており、歯は全て抜かれていた。顔も手も灯油をかけて燃やした様で、犯人が身許を隠蔽する目的だと思われた。しかしそれにしてはやり過ぎなのではないのか。捜査に当たった警視庁の岩楯警部補はコンビを組む深水とともに、捜査に協力する事になっている法医昆虫学者の赤堀のもとに向かった。

　法医昆虫学捜査官シリーズも、本作で８作目となりました。法医昆虫学者の赤堀涼子さん３６歳は、大学の先生なのですが警視庁と契約して捜査分析センターに所属しています。人が死亡すると必ず１０分以内にハエが飛んできて産卵するそうですが、そこから孵ったウジ虫を調べる事で色々と判るんです。それ以外にも腐敗分解に関わる様々な虫たちも調べます。ハエや一部の甲虫と言った屍肉食種、ウジや甲虫を捕食したり寄生したりする節足動物、ハチや大型のアリのような屍肉も食べる強者グループ、そしてそれらの虫たちを捕えようとするクモ類。ですのでかなり気持ちの悪い描写も多いです。今回は死体が激しく損壊されており、そちらの描写も嫌ですがやはり虫に関する描写は気持ち悪い所が多いです。最初に虫に刺された痛さを数値化する話が出てきますが、もうここから嫌さが満開です。でも今までのシリーズ作と較べると、今回はそれ程嫌な話にはならなくて良かったです。赤堀が死体に付いた虫の中から、キノコを食する虫を見つけた事で捜査が進みます。でも同じ様な死体が、再び見つかりました。今度の場所は、相模原にある解体スクラップヤードでした。ここからがやや中弛み感があり読み辛かったのですが、最後は一気読みでした。まあ結末はちょっとあっけなかった感じもしましたが。

☆☆☆

�@　「独りぼっちの落花生パイ」　．．．　今年４２歳になったひきこもりの女性。唯一の家族だった母が急に病気で亡くなってしまった。
�A　「猫とティラミス」　．．．　亡くなった夫が拾ってきて可愛がっていた猫。もし自分の身に何かあったら、この猫はどうなるのだろうか。
�B　「泣きたい夜のマロングラッセ」　．．．　わたしは寂しがり屋だから、一人にしないで。そう言っていた妻が突然亡くなってしまった。
�C　「さよならはベーコンのチョコレートがけ」　．．．　届いたくろねこカフェからの招待状。岩清水宛てで差出人は元社員だった。

　「くろねこのおやつ」シリーズの２作目です。交通事故で亡くなった両親の跡を継いで葬儀会社の社長になった妹の風花と、カフェの店主になった兄の景。風花が営む葬儀会社ではサービスの一環として、葬儀の後に故人の「思い出のおやつ」を「くろねこカフェ」で招待客に振舞うと言うサービスをしています。物語が人の死をテーマにしていますので、残された人の気持ちにシンミリとしてしまいます。まあこの様な人の死を中心に据えた作品は今までにも読んできましたが、今年７０歳を迎えた自分としてはどうしても自分の事として捉える所が多いです。特に「泣きたい夜のマロングラッセ」の登場人物は、結婚して５０年が経とうとしている夫婦です。学校の教師として同じ職場で知り合い、同い年の二人は結婚し定年退職を迎えています。平均寿命は男性の方が女性より短いですから、妻よりも自分の方が先に死ぬとばかり思っていたのに、妻を先に失ってしまいます。うーん、私は妻Ｍより７歳年上なので、絶対に自分の方が先に死ぬと思ってるんですけどね。それはそうと「人生には、三つの坂がある」と言う言葉は知りませんでした。何でも「上り坂、下り坂、まさか」の三つなんだそうです。「夢は見るものではなく叶えるもの」と言う言葉は知っていましたけど。

☆☆

　立石梨紅はモデルや女優もしているが、本来はシンガーソングライターだった。自分で曲を作って、ギターを弾きながら自分で唄う。梨紅は最近自分の音楽活動に行き詰まりを感じていた。そんな時に出会ったのは、ギタリストである伊丹孔善の楽曲だった。彼にアドバイスを貰おうと思った梨紅だったが、孔善は数年前に業界から消えており消息は不明だった。最近の孔善の姿を捉えたネットの情報を頼りに、彼が客として訪れていた山形県のラーメン屋に探しに出掛けた。

　誉田哲也さんの作品ですと、初めて読んだのがジウ・シリーズでした。その後代表的なシリーズ作である姫川玲子シリーズや、歌舞伎町セブンのシリーズ等も読みました。ですのでかなりブラックな雰囲気の高い作品を描く作家さんと言うイメージあったのですが、武士道シリーズだとか増山超能力師シリーズ等を読んで、結構多彩な作家さんなんだと思った記憶があります。音楽に関する作品も何作かありますが、誉田哲也さん自身は１５歳からロックバンドをはじめ、プロのミュージシャンを目指していたそうです。本作もそんな音楽をテーマにした青春小説なんでしょう。主人公の立石梨紅はモデルや女優もこなす、シンガーソングライターです。モデル兼女優兼シンガーソングライター何て、実際にはいませんよね。女性シンガーソングライターで綺麗な人はいますが、ちょっとこの設定には疑問が残りました。そして偶然知った天才ギタリストの伊丹孔善の消息を探る話になりますが、ここら辺は推理小説と言う感じでもありません。孔善が何故音楽業界から姿を消したのか、梨紅が何に行き詰って孔善に助けを求めようとしたのか。そう言った所があまりピンと来なかったので、作品を楽しむ事ができなかった感じがします。私もかつてはピアノやギターをやっていましたので、音楽の話は好きなんですけどね。柏木夏美さんや島崎ルイさんが出て来るのは愛嬌でしょうか。タイトルの「イノセンス」とは無実・無罪と言う意味以外に、純粋さ・無邪気さ等の意味もあるんですね。

☆☆☆

　群馬県嬬恋村のペンションで、一人の男性がナイフで刺殺された。遺体が見つかった２階のティールームには鍵がかかっており、いわゆる密室状態だった。この時ペンションにいたのは、被害者の妻と知り合いのオーナー、そして３人の友人だった。この事件の裁判はテレビで中継されており、登場した名探偵の佐伯鷹羽は密室の謎を解き明かし犯人を指名した。施設でそのテレビを観ていたおじいちゃんは、犯人もトリックも間違っていると断言した。

　裁判と言う物が一つのエンターテイメントとして、テレビで生中継されそれをみんなが喜んで観ている。それも検察官と弁護人の激しいやり取りではなく、名探偵が登場して事件の謎を解いて判決を決定づけます。その名探偵はロジカルに事件の謎を解き明かすのではなく、エンターテイメントとしての重要性重視です。テレビなど日頃観る事が無かった老人施設に入所している芳川が、こんな事がまかり通ている事を知って憤ります。それをサポートするのは芳川の孫の様な悠人ですが、かつて芳川の近所に住んでいて、現在は法律を学ぶ大学生です。上で紹介した話は冒頭部分の話で、一番中心となるのは宇宙飛行士を目指す青年の無実を晴らす物です。この芳川と言う老人は一体何者なのか。名探偵の推理を覆す事ができるのか。まあ裁判がエンターテイメントになる事は無いと思いますが、小説の世界で弁護士と検察の緊迫したやり取りが描かれる話は多いです。でもそれは架空の話ですので、実際の裁判がエンターテイメント化する事は有り得ないと思います。でも実際の社会において、世論と言うか正義の暴走は有り得ますし、某マスコミにおける印象操作なども普通に有ります。ですのでこのＣＤ（Ｃａｓｅ Ｄｏｃｕｍｒｎｔａｒｙ）を笑えない気もします。ちなみにこの話で一番印象的だったのは、悠人が小学生時代の紺野君の話でした。

☆☆☆

�@　「猫の相続人とカフェラテ」　．．．　ロックな老人に化けた猫は、二百万円の報酬を出すから飼い主が亡くなったら自分の世話を。
�A　「洋食屋の飼い猫」　．．．　川越で人気の洋食屋で飼われている猫は、そこの洋食屋の養子になって欲しいと言うのだが。
�B　「さようなら、胡桃」　．．．　カラオケ大会の動画を観た胡桃の父親は、娘が男と暮らしている事に驚いて川越に飛んできた。
�C　「最後の一杯」　．．．　祖父が倒れて田舎に帰っていた胡桃だったが、母親と二人で川越に戻って来たのだったが。

　「お客様は猫様です」に続く、シリーズ２作目です。職を失った２８歳独身の間下胡桃ですが、住んでいる川越市の大地主の黒木花と知り合った事から喫茶店「珈琲くろき」で副店長を務める事になります。まあそれはいいのですが、この喫茶店の店長のポウは何と猫なんです。普段は黒猫なんですが、夜になると人間に化けて珈琲を入れています。そして人間に化けているのはポウだけでは無くて、まげ太とユーリもいます。そんな事で猫カフェとしてやっているのですが、今回も新たな猫が登場します。６０歳過ぎの高齢男性に化けているキヨシローと、洋食屋で飼われている子供猫のセージです。最初の２話はこの２匹の猫の問題を解決する話なのですが、後半の２作は胡桃自身の問題が語られます。カラオケ大会の動画を観た事から、胡桃が３人のイケメン男子と暮らしている事を知った父が、胡桃を実家に連れ帰りに来てしまいます。そして祖父が病に倒れた事から胡桃は実家に帰るのですが、今度は母が胡桃を連れ帰ろうとします。まあちょっと素っ裸の描写が鬱陶しい感じがしました。川越市は私が住む青梅市から車で１時間も掛からずに行けます。観光地としてテレビ等で紹介される事が多いのですが、鰻だとか蕎麦だとかラーメンだとかを食べに行く事多いです。

☆☆☆

　「ぼくは大事な人たちを失ってしまいました。だから悲しくて泣いているのです。」と言ったぼくに、旅人は「クスノキに会いにいきなさい」と言った。そのクスノキは未来を見せてくれる女神の化身なのだと言う。そして一本の棒を取り出し、この棒を投げるとクスノキのところを示してくれると言う。その日からクスノキを探す旅が始まった。道に迷ったら棒を投げ、とがった先がさすほうに進んでいく。そしてついに深い森の中に佇む大きなクスノキに出会った。

　東野圭吾さんが描いた絵本で、絵を描いているのはよしだるみさんと言う方です。タイトルで判る通り、クスノキのシリーズに関連した話です。このシリーズは月郷神社の奥にあるクスノキの管理をする事になった直井玲斗の話です。このクスノキには不思議な力があって、予約をして夜に訪れた人がクスノキに祈念します。このシリーズの２作目である「クスノキの女神」に登場する、女子高生の早川佑紀奈。彼女は事故で父親を亡くし、病気の母と弟と妹の４人暮らしをしています。生活は苦しく彼女が作った詩集を売って、わずかなお金を得ています。そんな彼女が作った絵本こそが、この作品なのでしょう。辛い出来事が多くて自分がどうなってしまうのか判らず、恐くて仕方が無いので自分の未来を観たいと願う少年。旅の果てにクスノキに辿り着いて女神さまに願いを伝えるのですが。大切なのは未来を知る事では無くて、今生きている事に感謝をする事。うーん、大人向けの絵本ですね、絵も綺麗です。