１９７６．１１．２３　谷川岳

１９７６．１１．２３（火）、２４（水）　くもり後雪　　渋川（１９：２１〜２０：２８）土合（０５：３５〜０６：０５）西黒尾根登山口（０６：１５〜１０：２０）１６２０ｍ地点（１０：５０〜１３：１０）土合

　１１月２１日からの鹿沢における山荘ワーク終了後、谷川岳へ向かう。授業の為山荘ワークに参加できなかった田中君と、渋川で待ち合わせ。水上に電話して谷川の状況を問い合わせると、雪も少なく晴れているとの事であった。予定通り田中君が到着し土合に向かう。あの長い階段を登り外へ出てみると星もいくつか見えている。明日に期待をかけてステビバ。

　起きてみるととんでもない。雪が降っている。行ける所までと思い出発する。登山口では３０ｃｍほどの積雪である。快調にどんどん登る。尾根の上に出てからはピッケルを使用。３個所ほどのクサリ場で苦労する。ガスが少し切れると西黒尾根が見渡せる。真っ白な中に所々岩が露出し、相当手強そうである。谷川は初めてと言う田中君はそれを見て驚いている。カメラを持ってこなかったのが残念だ。

　ガンゴー新道の分岐からは、時にはクラスト、時には腰までもぐる急な尾根に苦しめられ、１００ｍを５０分と言うペースになってしまう。マチガ沢側は急に切れ落ち、足でも滑らせたら一気に下まで滑落してしまいそうだ。時間的に頂上までは無理と判断し、１６２０ｍ付近の小ピークより下山する事にする。下山は思ったほど時間はかからなかったが、クサリ場ではかなりの緊張を要した。相変わらず雪は降り続いていた。土合を出て水上まで行くと、もうそこは快晴に近い好天であり、上越国境の天気の複雑さを改めて認識した。

同行者（田中）